シミがあると、気になりますよね。
美容を気にする全ての方が、意識するといっても過言ではない、シミ。
この記事では、シミのメカニズムを知って予防することの重要性と、具体的な方法について説明します。
シミの原因とメカニズム

メラニン色素は、そもそも皮膚を守るためのもの
紫外線などの刺激を受けると、メラノサイトが活発になり、メラニン色素が多く生成されます。
これが、日焼けと呼ばれるものです。
日焼けという事象によって、メラニン色素が紫外線を遮断します。このように紫外線を肌内部に入れ続けることなく、細胞を守ります。紫外線の遮断が行われない場合、コラーゲンやエラスチンがダメージを受け、シワやたるみ、皮膚がんの原因になります。
悪者扱いばかりされるメラニンですが、役割があり、必要な仕組みなのです。
ターンオーバーが乱れると、メラニンが排出されずシミに
メラニン色素は、放っておいてもターンオーバーによって、徐々に排出されていきます。
肌のターンオーバーとは。意外と知らない美肌知識①
ただし、延々と過剰にメラニン色素が作られている状態なら肌は白くなりませんし、ターンオーバーが乱れて上手く排出できない状態ですと、シミとなって残り続けます。
そもそもシミを作らせないことが大事なアプローチであり、予防のためには紫外線対策が必須です。
紫外線対策には日焼け止め。細かい数値の読み方
紫外線にはUV-A波とUV-B波があり、シミに直接関連するのはUV-B波です。

UVAとUVB
UV-Aは320~400nmの長い波長で、真皮にまで到達し、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す組織に損傷を与えます。
赤みや炎症は起きにくいので気付きにくいですが、じわじわとダメージを蓄積していきます。UV-Bほどではないですが、シミが目立つ原因もつくります。
UV-Aは雲や窓ガラスを通すので、冬でも夏の半分以上の量が降り注いでおり、注意が必要。
UV-Bは280~320nmの短い波長で、皮膚の表面に作用し、屋外での日焼けの主な原因となります。
UV-Aよりエネルギーが強く、多量に浴びると炎症を起こしたり、メラニン色素が沈着したり、シミやソバカスの原因になります。
日焼け止めの数値の読み方
日焼け止めに記載されている、SPF30 PA+++のような文字、見たことありませんか?この表記の意味を理解しておきましょう。
SPF30 UV-B波の防止効果を表す目安の数値で、1~50+まであり、数字が大きいほど効果が高くなります。
SPFは、肌が影響を受けるまでの時間を引き延ばす、という意味の数値です。
肌が赤くなるまでに約20分かかる人の場合、SPF-1が20分となり、
SPF-1=約20分
SPF-30=約600分(約10時間)
SPF-50=約1000分(約16時間)
の間、UV-B波のカット効果が続きますよ、という計算になります。
肌が赤くなるまでに10分の人の場合は、この半分の時間が効果時間です。
PA+++ UV-A波の防止効果を表す目安の数値で、+の多さが効果の高さを示します。近年++++の表記が加わり、+~++++までの4段階があります。
日焼け止めの種類と選び方
日焼け止めには主に、紫外線吸収剤が使われているものと、紫外線散乱剤が使われているものの2種類があります。
吸収剤・・・紫外線を吸収し、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出させる方法。効果が高いが、敏感肌には負担になる場合も。
散乱剤・・・紫外線を反射・散乱させて防御する方法。一般的に肌への負担は吸収剤より軽いが、白浮きしやすく、扱いが少々難しい。
とはいえ近年のテクノロジーは目ざましく、コーティングされた吸収剤や白浮きしない散乱剤など、それぞれの欠点をカバーしている商品も増えています。
使用感や肌状態を確認しながら、合う商品を見つけていきましょう。
自分に適した商品を選んでみよう
実践編です。
効果が高いからといって、高い数値の製品を、やみくもに選ぶのはおススメしません。
吸収剤も散乱剤も、ある程度の負担がかかるものであり、汗などで流れると効果が薄れるため、必要な数値のものを選べば十分です。
また数値の読み方の項目で説明した時間の項目ですが、こちらは実験時、かなり厚く塗って計測しているものです。実際には計算した数値よりも、少ない効果になると考えると良いでしょう。
それでは、実際に当てはまるシーンを考えてみます。
●SPF10PA++
SPF10が少々心もとないですが、冬のUV-Bが少ない時期に、2~3時間の家事や買い物に出るだけ。更にファンデーションを重ねる場合
●SPF20~30PA++
通常の出勤と内勤を行う場合。ファンデーションも重ねています。
夏場などはお昼か夕方に塗りなおした方が安全。
●SPF50PA++++
晴れの日に屋外でのアウトドアやスポーツをする場合。ファンデーションは重ねず、もしくは上からこまめに日焼け止めを塗りなおす。
ファンデーションにも基本的にはUVカット剤が入っています。
色味も加わるため、日焼け止めのみの場合よりも、重ねることで効果が高くなりますよ。
日焼け止めの代わりに、UVカット効果のある下地を使うことでも紫外線対策になりますが、ファンデーションのみでUV対策をすることは筆者はおススメしていません。
ファンデーションを、顔の真ん中から端まできっちり塗ることは、舞台メイクでもなければありませんよね。
端は薄くしているはずです。ここは下地や日焼け止めで補えます。
UV以外に注意するべきこと

シミには何より予防が大切。
ここまでをきっちり行えていれば、予防の大部分はできたことになります。
とは言え、まだまだできることはありますよ。
残りの項目を見ていきましょう。
刺激はNG!肝斑の予防にも。
紫外線以外の刺激も、メラニンの生成を促します。
ほおづえを付いたり、メイクでよく触る頬にはシミができやすいです。
ひざをつき続けて黒ずむ、あれもメラニンです。
肝斑は原因が特定できていない疾患ですが、出やすい位置がおでこや頬の骨に近い部分、あごであり、ホルモンの影響と共に、摩擦は原因のひとつと考えられています。
肝斑-Wikipedia
炎症もNG!
ニキビ跡や虫刺されも、シミの原因の1つです。
触ったり掻いたりして、炎症を長引かせないよう気を付けましょう。
ストレスでも身体は炎症を起こします。
刺激からくる炎症を、出来る限り起こさないように注意したいものです。
洗顔でゴシゴシこすったり、タオルでゴシゴシしないこと。
活性酸素に注意
近年、認知度が高まっている活性酸素ですが、メラニン生成量の増加に繋がるという研究もあります。
【活性酸素に関する調査】シミの原因は紫外線だけではない!-PR TIMES
シミの予防にコーヒーを。-全日本コーヒー協会
どちらも関係する企業が書いた記事なのでアレなのですが、活性酸素が細胞を傷つけることを考えれば、注意するに越したことは無いでしょう。
ストレスや喫煙、紫外線による活性酸素の発生を抑え、抗酸化作用のある食べ物を摂取すると良いと思います。
睡眠・運動と栄養補給でターンオーバーを適正に
肌再生を助ける睡眠のゴールデンタイムは22時~2時と言われていますが、寝入りの2時間が重要、という見解も数年前から出ています。
ブルーライトや緊張を夜はできるだけ遠ざけて、深い睡眠に入れるようにしましょう。
運動は血行やリンパ液の流れを促進し、心肺機能や免疫力の向上にも繋がります。
身体の隅々まで酸素が栄養分が行き渡るということは、肌の新陳代謝も促すということ。シミの排出にも役立つでしょう。
激しすぎる運動は活性酸素の生成につながるため、軽めの運動の継続がおススメです。
食事で忘れがちなのが、タンパク質をきちんと摂ること。貧血気味の女性は、タンパク質の摂取がきちんとできているか確認した方がいいです。
またダイエットなどで量を制限している場合も注意。
必要な栄養素が足りておらず、肌再生が後回しになっているかもしれません。
美白スキンケアでのアプローチ
日本で『美白』とうたわれて販売されている商品には、厚生労働省が認めた有効成分が含まれており、これらが入った商品は医薬部外品として販売されます。
現在認可されている有効成分は20種類ほど。
別記事で数種類取り上げました。
実は成分ごとに、塗ると効果のあるタイミングなどが違ったりもします。
あなたも応用できる何かを、見つけられるかもしれません。
