お肌の「ターンオーバー」。
美肌ワードとして重要な言葉なんですが、概念的でちょっと理解が難しいですよね。
しかし、ここをコントロールできるかどうかは、美肌になれるかの分かれ道でもあります。
私もターンオーバーが乱れて苦労したタイプです。
しっかり理解して、肌ケアに生かしていきましょう♪
皮膚とターンオーバーの仕組み
肌も細胞の集まりであり、たえず新陳代謝をおこなっています。
美容業界におけるターンオーバーの意味は、『細胞が作られ→成長・変化→働いてはがれる』というサイクルのことで、20代の健康な肌では28日周期とされています。

28日のうちの半分は生まれてから角質層(角層、角質ともいう)に到達するまでの期間。
のこりの半分の期間は角質層として働き、最後にはアカとなってはがれ落ちます。
それぞれの役割を見ていきましょう。
基底層は、表皮の一番下の層と分類されることが一般的です(この図では真皮とされているように、分類の方法は確定されたものではありません)。
この層を構成している基底細胞が分裂して、新しい細胞を生み出します。
シミの原因となるメラニンを生成する、メラノサイトが存在するのもこの場所です。
そして、 有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)と、細胞は成長・変化しながら2週間かけて角質層へ到達します。
角質層のはたらきは、主に2つ。
- ①水分が体外に出ていかないようにする保水機能
- ②ほこりや菌が体内に侵入するのを防ぐバリア機能
角質層内部の細胞間脂質が、セメントのように細胞同士のすき間をうめて、肌内部の水分が蒸発するのを防ぎます。
細胞間脂質は主にセラミド、脂肪酸、コレステロールで構成されています。
ここで2週間はたらいた後、細胞はアカとなってはがれ落ちます。
この一連の流れを、ターンオーバーと呼びます。
ターンオーバーの年齢別の周期
年齢を重ねるとターンオーバーの周期は長くなっていきます。
目安としては、
- 30代-約40日
- 40代ー約55日
- 50代ー約75日
- 60代ー約100日
と言われているようです。
ですが現代においては「乱れる」といった表現の方が的確かもしれず、その都度診断した方が正確でしょう。
理由は、過剰なケアをされている方も多く、肌表面を擦り取ってしまっている可能性があるためです。
年齢で判断せず、肌状態で判断できるようになりましょう。
判断の方法はのちほど解説しますね。
ターンオーバーが乱れるとどんな影響がある?早いか遅いかを見分ける方法

先ほど28日のサイクルと説明しましたが、これは理想的な流れであり、人によって期間は違ってきます。
周期が乱れることのデメリットを見て行きましょう。
ターンオーバーが早すぎると
未熟な細胞が角質層を構成することになり、それはつまりバリア機能が十分に発揮されにくい環境ということになります。
肌荒れが起こりやすかったり、乾燥・敏感肌になりやすい状態といえますね。
乾燥しやすい肌なら、シワにも繋がりやすいといった弊害もあります。
ターンオーバーが遅いと
ニキビ跡がなかなか消えなかったり、シミが残りやすく、肌がゴワついたり、ザラザラしやすくなるかもしれません。
強い紫外線や加齢、ストレスやホルモンバランスの乱れによって、新陳代謝が悪くなり、遅くなることがあります。
対策を考える際、悩みの項目から原因を探っていくのがおすすめです。
例えば、『最近シミが残りやすい』という悩みがあった場合、ターンオーバーが遅いのかな?と仮説を立てて、新陳代謝が悪くなる生活をしていないだろうかと検討してみることができます。
ターンオーバーが乱れる原因を理解して改善しよう
ターンオーバーが乱れる主な原因は下記の通りです。
- 食事・睡眠・運動など基本的な生活の乱れ
- ストレス
- 紫外線や乾燥
- 加齢
順番に詳細を見ていきましょう。
食事・睡眠・運動など基本的な生活の乱れ
意識としてはおざなりになりがちですが、最重要事項です。
新陳代謝がきちんと行われて、細胞がきちんと作られるようにするためには、体の内部から改善する必要があります。
細胞が作られるにはバランスの良い栄養が必要であること、運動をして血流が良い体が必要なことを意識しましょう。
定期的に運動をして筋肉量が保たれると、血流が悪くなる状態を減らすことができます。
一朝一夕にできることではないかもしれませんが、少しずつ改善できると良いですね。
私の場合、ダイエットやストレスが大きな原因だったのだろうな~と今では思います。
渦中にある時はなかなか気付けないものですが、『そうは言ってもそれはできないよ』と決めつけず、客観的に受け入れていくようにすると改善に近づきますよ♪
ストレス
ストレスは自律神経を乱し、ターンオーバーが乱れる原因になります。
また男性ホルモンの分泌が増えることで皮脂量が増え、ニキビの原因になることもあります。
紫外線や乾燥
合わせて簡単に行える最重要事項です。
スキンケアでできる改善策としては、ここを重点的におこないましょう。
紫外線や乾燥によるダメージを受けると、肌は自身を守ろうと急いで角層細胞を作ろうとします。
ターンオーバーが早まるというのは良いようにも見えるかもしれませんが、急いだ分未熟な細胞が角質層へ上がってくるということなんです。
未熟な細胞では水分を保持するための天然水性成分(NMF)も不足します。
よって乾燥し、ターンオーバーが早まるといった悪循環に陥ってしまいます。
この悪循環を断ち切るのはなかなか難しいのですが、まずは紫外線対策をきちんとおこない、クレンジングや洗顔で肌を痛めつけるようなケアを改善し、必要であれば肌に合う保湿方法を見つけていくことをおすすめしています。
このサイトでは、肌に合うケア方法を探すための情報を様々な視点から記事にしていますので、参考にしてください。
特に、基礎的な知識からつけていくと応用する方法が分かってくるので、おすすめです。
間違った方法に気付いて改善していくことも大きな助けになると思います。
加齢
年齢を重ねると、新陳代謝はどうしても落ちてきます。
するとターンオーバーの期間も、若い時に比べ長くなってくるのです。
こちらの対策としては、基本的な生活をやはり整えること。きちんと食べ、適度に運動してよく眠ることが大切です。
また角質層までのケアはスキンケアで行いやすいので、悩みに合わせたケアも効果的。
例えば角質層が上手く剥がれ落ちないことが原因で毛穴が塞がれニキビができてしまう場合などは、酵素洗顔やピーリングなどで補助することができます。
ただし、効果的なケアはやり方を間違えれば逆効果になります。
洗顔のしすぎや強度が強すぎたせいで乾燥肌・敏感肌になってしまえば、その改善には更に時間もお金も掛かってくるでしょう。
きちんと知識をつけ、数年単位で自分の肌に必要なものを見極めていく作業が必要です。
そうでなければ、美容皮膚科など専門の機関を頼りましょう。焦りは禁物です。
ターンオーバーを整える:スキンケアから整える
まずお伝えしたいのは、スキンケアより前項目の方が重要だということです。
スキンケアは、前項目の中でクリアできる項目を改善してから、ご検討くださいね。
ただし、間違ったスキンケアのせいでターンオーバーが早まってしまっている場合には、スキンケアを改善することで大幅に肌状態が良くなる可能性もあります。
確認しておきましょう。
それらをクリアした前提で、ここではターンオーバーが早い人向け・遅い人向けのケアをまとめます。
ターンオーバーが早い方
乾燥しやすく、敏感に傾きやすい肌ですから、ピーリングや過度な洗顔を避け、冷たく感じる程度のぬるま湯で、刺激の少ないケアを心がけましょう。
紫外線対策と保湿対策をきちんとおこない、肌を守り、むやみに触らないように気を付けます。
マッサージを行っても良いですが、良い状態の時に限ります。オイルやクリームなどは多めに使用し、ゆっくりしたスピードで行います。
もしマッサージを手短にちゃっちゃと終わらせているのなら、それはやらない方がマシなお手入れです。
時間がないのなら化粧水とクリームの2ステップでも構いません。とにかく刺激にならないケアを心がけましょう。
また、自己流で行うマッサージは刺激になっていることも多く、一度はプロのマッサージを体験してみることをおススメします。
ターンオーバーが遅い方
実はこちらは、現代の日本、特にこのようなサイトを見ている方には少なくなっているのではないかと思われるもの。
クレンジング・洗顔は肌にとって負担です。
毎日行っていたら、ターンオーバーは早まりがちに。
乾燥によるざらつきと、新陳代謝が遅いことでのざらつきを間違えないように注意が必要です。
ここまで注意した上で、このタイプの方が気を付けるべきことは、
まずメイクなどの汚れをきちんと落としているか確認すること。
酵素洗顔やピーリングなどを行ってもいいですが、週に1度・月に1度など、頻度を多くしすぎないことが大事です。
マッサージをお勧めできる肌質と思います。刺激にならないよう、ゆっくりと行います。またマッサージは頻度が多すぎたり強い力で行うと、シミやシワのリスクもある方法だと私は思っています。
肌状態や方法を確認しながら行ってください。
私はターンオーバーが早い方で20代ではインナードライの乾燥肌でした。洗いすぎないこと・紫外線やメイクの刺激、乾燥に気を付けることでインナードライは改善されて良い状態を維持できました。
現在は普通肌で、正しいケアを身に付けたからというのもあると思いますが単純に年齢的にターンオーバーが遅くなって正常になってきたのもあると思います。
また春~夏は肌がゴワつく直前に酵素洗顔を取り入れています。
やり過ぎると乾燥するので、バランスを一番に肌状態を観察しています。
そもそもスキンケアでできることは補助であって、本来ならば体質改善した上で肌状態を改善する、という順序です。
それでも間違ったケアをやめたり、自分に合うアイテムを使用することで、良い状態に近づけていくことはできます。
良い状態が続いていて、炎症が起こっていなければ、自分の肌再生力で綺麗な状態に近づいていくことができる。そのためにスキンケアの力を借りたり、知識を付けて補助していけるといいですよね。
スキンケアの細かい調整方法のまとめ
ターンオーバーを整え美肌になるためには、体質改善と自分に合うスキンケアの両方が必要です。
ただし、(もちろん厳密にはそれぞれ違うのですが)生活を整えることは基本的にどのタイプの方も同じですが、スキンケアに関しては個々に合う細かい調整が必要になってきます。
たとえば、筆者はターンオーバーが早いタイプで、乾燥しニキビができたり、敏感に傾いて荒れたり粉を吹いたりといった期間がありました。
現在では、自分の油分にきちんとはたらいてもらうために、朝に洗顔料を使うことをやめたり、そもそも一切洗わない日を作ったりして、良い状態を保っています。そしてそれは年齢や状態に合わせて変化させています。
ですが同じことを、ターンオーバーの遅い方が行うと、恐らくゴワゴワが増したり、くすみが酷くなったり、脂漏性皮膚炎のリスクもある方法と思います。
事前知識を取り入れた後は、ケアを行う前後の肌状態をよく観察します。
一気に行わず、新たなケアを取り入れた後は肌状態の変化を観察する期間を作りましょう。そうしないと、そのケアが良かったかどうかの判断ができず、間違った方向へどんどん進んで行ってしまうかもしれません。
自分の肌のことが分かってくると、工夫の余地が沢山見つかってどんどんコントロールできるようになってきます。
基本的な知識を身に付けて、肌状態を観察し改善することが美肌への近道です。



