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スキンケア 基礎知識

医薬部外品とは。「化粧品」とは何が違うの?

コスメのパッケージの表示に「医薬部外品」ってあるけど、化粧品と何が違うの?
どう選んだら良いのか教えて欲しい。

簡単に言うと、厚生労働省が効能・効果を認めた有効成分が規定量配合されていて、なおかつ承認・許可が取れたものに表示がされているよ。

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化粧品には『医薬部外品』表示のあるものと無いものがあります。
これを読み解くことは商品選びの際にとても便利で役立つものになるので、ぜひ覚えてみてくださいね。

一般的なスキンケア用品は化粧品と医薬部外品(薬用化粧品)に分けられる

医薬部外品の化粧品は、薬用化粧品という言い方もします。
エナジードリンクや歯磨き粉など化粧品以外にも医薬部外品の製品は沢山ありますが、『(医薬部外品で認められている表示である)薬用』化粧品と言えば、医薬部外品であり化粧品であるとよりハッキリ伝わりますね。

にきび治療薬など薬局や病院で入手できる治療を目的とした医薬品を除くと、スキンケアやメーキャップで使われる一般的な用品は化粧品と医薬部外品の2つになります。
医薬部外品であれば、『医薬部外品』『薬用』など表示が必ずありますから、確認してみてください。

医薬部外品には効能効果の表示が認められている

『化粧品』は、「人体に対する作用が緩和なもの」で「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つためのもの」と定義されています。ー厚生労働省薬事法

実は化粧品に表示できる効能効果はとても少なく緩和なもので、
例えば『日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ、肌を整える、皮膚を健やかに保つ、肌を和らげる、柔軟性を保つ、乾燥による小じわを目立たなくする(効能評価試験済のみ)』といったもののみ。

比べて医薬部外品では、
『メラニンの生成を抑えしみ・そばかすを防ぐ、にきび・あかぎれ・ひび・しもやけ・あせもを防ぐ、シワを改善する(←NEW!!)、』
など、より攻めた表現が可能。

「シワを改善する」表記が日本で初めて認められたのは2016年発売のポーラのニールワンという成分で、雑誌でも毎号取り上げられて売上も大幅UP、株価も大きく上がるほどの大事件だった!!

じゃあ化粧品って使う意味はないの?

ここまで見ると医薬部外品の強さが絶大すぎて、なんだか化粧品を使う意味がないような気がしてきますね(笑)。
でもそんなことはなくて、私はスキンケアって防御的に使うのが一番効果的だと思っているので、化粧品の効能効果である「皮膚の乾燥を防ぐ」っていうのも侮れないというか一番大事だと思ってるんです。

また、医薬部外品として世に送り出すには厚生労働省が効能・効果を認めた有効成分が有効濃度含まれて、なおかつメーカーが厚生労働省に一つひとつ商品ごとに申請して承認、あるいは許可を取らなくてはなりません。:参考文献コスメティックサイエンスP,11

なのでお金を掛けにくい利益構造のメーカーなど、敢えて医薬部外品ではなく化粧品として販売しているところもあると思います。
効能効果は謳えないし、全成分表示を読み解く必要があるけれども、似たような化粧品を探すこともできるかもしれない。
また、効能効果として謳うことを厚労省に認められてはいないけれども、いろんな機能を期待されて多くの成分が配合されている訳なので、そういったものを期待して化粧品を選ぶ、というのも充分アリだと思ってます。

医薬部外品の特別な表示ルールと商品の選び方

化粧品には全成分表示義務があって、全ての配合成分が、配合量の多い順に記載されています。
(1%以下の成分は順不同、着色剤は配合量に関わらず末尾)

医薬部外品では全成分表示は努力義務となっているため、メーカーによってさまざま。
一般的には記載している製品が多いですが、配合量の多い順に記載する義務が無いので、参考程度に見るカタチになります。
一方、有効成分の表示は必ずされているので、目当ての効能効果を有する医薬部外品はとても見つけやすくなっています。

あとは自分の肌に合うかどうかなのですが、恐らく使ってみた感じでは、配合量順をわざわざ変更しているメーカーは少ないのではないかなという感じ。
一般的には化粧品と同じように成分表示を見ることで合う商品は見つけやすくなるので、有効成分の確認後は成分表示を合わせて読めるようになっておくとメリットは多いです。

まとめ:成分を読み解いて自分に合うものを見つけよう

化粧品と違って医薬部外品は、厚生労働省によってその効果が承認され、広告に効能効果を謳うことが許可された製品です。
効能効果はやみくもに表示して良い訳ではなく、表現方法はある程度限られてきます。
なのでWebCMなどで「シミが消えた!!」とか言っているものは、どこかに小さく【※メーキャップ効果による】など補足が入っているはず(でないと違法になってしまうので。)

ルールを知っていると欲しかった効果と違うものを買ってしまうことも殆ど無くなるし、成分が読めると自分に合う商品がとっても選びやすくなります。

サイト内ではスキンケア紹介の際に成分の解説も入れているので、もし何か試した際には成分表示を見てみてください。
そして肌に合った場合は「何が合っていたのかな?」
合わなかった場合は「何が合わなかったのかな?」と考えてみるだけで、知識と経験が貯まっていきます。

いくつか試し終わって、上位表示されている成分(含有量が多い)の中に共通項が多ければ、それはあなたに合う(合わない)成分の可能性が高いです。
ぜひ、試してみてください☆




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